allie(アリー)|結婚式・フォトウェディングプロデュース

コンセプトから作り上げるウェディングとは?

こんにちは♩
早いものでもう7月に入り、1年の後半がスタートしたところですがみなさまいかがお過ごしでしょうか?

新しい生活様式にも慣れてきて、結婚式も当初のようにワクワクした気持ちで迎える準備を初めている方も増えてきたのではないでしょうか。

さて今回は、アンダーズ東京で行われたYusukeさんとYunaさんの結婚式のご紹介とともに、コンセプトから作り上げるウェディングの素晴らしさをお伝えできたらと考えています。

これから式場を決める方、式場は決まっているけれど何から考え始めたら良いのか悩んでいる方、ぜひ参考にしてみてくださいね。

アンダーズ東京での結婚式

yunaさんは、以前ご縁あって結婚が決まったタイミングで私のイベントに来てくださり、その後花嫁相談会にも来てくださったご新婦さまです。

その時は会場探しもまだという段階。色々お話ししていく中でお二人と、お二人が招待する予定のゲストのこともお伺いして、2つの会場をお勧めしました。

 どちらの式場も気に入っていらっしゃったのですが、式場を最終決定する前のタイミングでゆうすけさんとも初めてお会いし、ウェディングコンセプトを作成するためのヒアリングの時間を設けさせてもらいました。

コンセプトシートを作るまでは少しお時間をいただくのですが、ヒアリングすることでどんなお二人かは分かるので、その時点でアンダーズの方が合っているね、ということも話しながら、最終的に式場を決めました。

アンダーズ東京に決定した理由は、

・ホテルなのに同じ日に4件までしか結婚式をやらないので、貸切でしっかりとおもてなしができる
・お料理がおいしい
・持込などの融通がきくため、おしゃれに自分たちらしいウェディングを作りやすい

という点。

お二人とも本当に楽しい人柄で、とても”ハートフル”という言葉が合うような方だったこともあり、きっとゲストもそういう方達が多いだろうなとイメージしながら、お話したのを今でも鮮明に覚えています。

ウェディングコンセプト “First sight”

式場が決まったら、結婚式に向けてコンセプトを一緒に考えていきます。今回は、お二人にご提案したコンセプトシートをご紹介していきますね。

Yusukeさん・Yunaさんにご提案したウェディングコンセプトは “First sight”。

出会う前は全く別の人生を歩んできた二人。性格も違えば、考え方も違います。

でも、そんな二人が出会ったことでお互いに初めて経験したことも沢山ありました。お二人に共通している部分は、「大切な人を大切にしようとする気持ち」と「大切な人と過ごす時間は全力で楽しもうとする気持ち」。

だからこそ結婚式では、二人にとっての大切な方に感謝をして、大切な方と最高な景色を見て、大切な方と楽しむ時間に。そして、それがお二人の夫婦として見る「初めての景色」に。

そんな思いを込めて、“First sight”=「初めて見る景色・初めての体験」というコンセプトを提案させていただきました。

テーマカラーはオレンジ

お二人らしいウェディングを作り上げていく上で、コンセプトと共に重要になってくるのがテーマカラーです。

テーマカラーはもちろん二人が好きな色から決めても良いのですが、今回提案させていただいたオレンジは、実はお二人が元々思い入れのある色というわけではありませんでした。

オレンジは朝日の色、東京タワーがライトアップされる色、温かみがあって目に焼きつくような色。

大切なパートナーと、大切な人たちが二人のために集まってくれる一生に一度の大切なひとときは、きっとずっとずっと目に焼き付けておきたいぐらいの最高な思い出(景色)になるはず。

そして、ゲストにとってもお二人の幸せな笑顔と最高に綺麗な夜景を目に焼き付けて帰ってもらえるようなひとときに。

そんな思いを込めて、このテーマカラーをご提案しました。

完成したコンセプトシートをお二人に送る前に、「全体のイメージがオレンジになったのですが、オレンジ色って嫌いじゃないですか?」と連絡をしたら「オレンジってそんなに馴染みの色ではないのですが…見てみたいです」と返信が来て、気に入ってもらえるかドキドキしながらシートを送りました。そうしたら「とっても素敵で期待以上!2人で感動しました!!」とお返事をくださって、安心したのを今でも覚えています。

コンセプトに基づくビジュアルイメージ

コンセプトとテーマカラーが決まり、お二人へご提案したビジュアルイメージはこちら。オレンジ・アイボリー・グレー・テラコッタの、温かみのあるカラーを中心に、お二人らしさと会場に合う雰囲気、トレンドも取り入れたビジュアルイメージになりました。

ここからは、ビジュアルイメージをもとに作り上げた実際の式の様子をご紹介します。

◆高砂・ゲストテーブルコーディネート

アームカラーの装花とのコントラストを作るためにあえて、寒色であるブルーのテーブルクロスをチョイス。よりテラコッタカラーが映えるテーブルコーディネートになっています。

くすみ系の落ち着いたアームカラーのお花と、アクセントとして一部パンパスグラスを。オレンジベースでもトロピカルにはならないように、温かさとおしゃれさを重視したコーディネートになりました。

◆ブーケ

会場装花と同様、ブーケも寒色をもってくるよりは、アイボリーを使ったドライフラワーのような質感もある生花のブーケが良いのではないかとご提案しました。

白無垢に合わせたのは、少し珍しいデザインのブーケですよね。扇子に胡蝶蘭とパンパスグラスを施したもので、上品さとおしゃれさを兼ね備えています。

和装にもブーケを合わせることを私もおすすめしていますし、和装に合わせるならあまりインパクトがあるブーケよりも着物と同系色を使うことで品が出ますね。

〇ペーパーアイテム

ペーパーアイテムはテーブル装花と喧嘩しないよう、シンプルにすっきりとしたデザインがテーマ。

また、コンセプトである“First sight” に合わせて、結婚式を通してゲストに「初めての体験」をしてもらえるように

1 –  Memory(思い出を連想する映像やお二人らしさのある演出)
2 –  Food & drink  
3 –  First sight(夜景)

というように、結婚式の「楽しみ方」を提案するデザインになりました。

〇演出

和装の人前式・おにぎりバイト・余興ダンス・弟さんによる生演奏バンド・友人にサプライズで前にでてきてもらい話す演出など、ゲストを巻き込むお二人らしさの溢れることをたくさん取り入れた内容に。

演出は、みんなが見たことのないようなものも印象には残るかもしれないですが、いちばん大切なのはお二人らしさがあるかどうか。

トレンドは取り入れつつも、挙式後何年経っても色褪せずにやってよかったよね!と思えるのは、やはり「お二人らしい」演出です。

コンセプトから作り上げるウェディング

今回は、コンセプトから作り上げるウェディングの事例をお伝えしてきました。

ただただ今流行りのものを取り入れるのではなく、一生に一度の大切な日だからこそ、コンセプトも装花装飾もブーケも演出も、お二人らしさが詰まったものであるべきだと私は考えています。

だからこそ、まず最初はお二人のお人柄や歩みを表現できるようなコンセプトを作って、そこからウェディングを作り上げていくのが良いですよね。

アンダーズは、私がプランナーとして入ることができる会場なので、当日までお手伝いすることができます。(今回のお二人は、私の出産時期と重なってしまったこともあり、アドバイザーとしてお手伝いをさせていただきました。)

9月にもアンダーズでプランナーを担当させていただく予定なのでとても楽しみです!

写真:阿河大輔さん
映像:Jinさん
司会:MC Atsushi
ペーパーアイテム:@paperdesign.wd