allie(アリー)|結婚式・フォトウェディングプロデュース

母になってもウェディングプランナーでいること

こんにちは。

こうやって、自分の気持ちをちゃんとブログに綴るのは久しぶりなのですが、ここ数年この気持ちだけは消えないな、と強く思えることを、ちゃんと言葉にしておきたいなと思い、やっと重い腰をあげて書き始めたところです。

結婚式のレポートとかとは違って、自分の考えを文章にまとめるって、私にとってはハードルが高い作業。

インスタグラムの投稿でも、(プランナーは写真が綺麗とかよりも想いが伝わることが大事だと私は思っているから)最近の想いなんかを書こうとするとめちゃくちゃ語っちゃって、長くなっちゃって、そんなに頻繁には投稿できない、、という。嫌いなわけではないのですが、時間がかかってしまうのです。

でもね、とってもありがたいというか嬉しいことに、「Ayaさんの文章好き」と言っていただけることも多くて、こんなに文章能力がなくても、気持ちは伝わっているのかなって。そして、気持ちを表現できる場がある、読んでくれる人がいるってことも、嬉しいことなのよね。だって、今日書きたいことは、誰かに力説したこともないし、旦那にも打ち明けたりしたこともない(笑)。でも、私の心の中にずっとある想い。

そして、今も考えずにまずは文章を打っているのだけど、音声文字起こしの方が絶対早い!とも思ったのだけど、やっぱり自分の頭と手で書かないと気持ちが出てこないことに気づいたの。だから、感じていることを寄り道しながらの文章になってしまうと思うのだけど、ぜひ読んでもらえたら嬉しいです。


井上絢香のウェディング人生の始まり

さて、簡単にだけ私のことをお話ししておくと、

ウェディング業界に新卒で入社してから今年でウェディング業界は13年目。会場のウェディングプランナーとして6年間働いたのちに、28歳で働いていた大好きな会場で結婚式を挙げて、退職し、そのままフリーランスとしてウェディング業界に残りました。30歳の誕生日に会社を起業し、起業して1ヶ月経たずで妊娠がわかり、30歳の歳に娘が産まれました。もう間もなく娘も4歳になります。

allie wedding

以前からInstagramでも、「フリープランナーになるつもりなんて全くなかった」みたいなことを言っているぐらい、まさか10年前は自分が30代になってもママになっても、ウェディングを仕事にしているなんて思ってもなかったです。

 

もともと働くのは大好きで、社員としてのウェディングプランナーはすごく体力仕事でもありながら、それすらやりがいに感じているぐらい、楽しんで仕事していました。でも、当時10年前ぐらいはフリーランスという働き方があるなんて知らなかったし、めちゃめちゃマイナーだったし、ずっと何年もこの(きつい)仕事をしている未来は全く想像していなくて、20代のうちに結婚してやめて、違う仕事にでも就くのだろうなって、いう考えしかありませんでした。ウェディング業界にいながら結婚して子供産まれて復帰なんて、そんなの無理無理!と本気で思ってました。(もちろん、今は時代も変わり、働き方も改革されて、ママになっても社員のプランナーとして復帰されている方もいっぱいいますよね。)

 

その気持ちは、会社を辞める時まで変わらず思っていました。

 

6年間働いて、もうプランナーとしてたくさん経験もできたし、提案力もある程度ついた(と思っていた)し、やり切った!という気持ちで、自身の結婚式をやって、退職しました。その後、ウェディング業界以外の会社でどこか社員でバリバリ働いてみたい!と思い、転職活動をしました。IT系や人材系などを受けて、面接とかもしていましたが、なんとも「志望動機」が弱くて、これがしたい!ここに入りたい!と思える場所もありませんでした。ずっと6年間ウェディング人生だったからなのか、ウェディングにしか興味が注げない・・という現状でした。

 

と同時に、自身の結婚式で花嫁になった時に、「実際の花嫁ってこんな気持ちを抱いていたんだ」「私プランナーだった時、お客様のこんな気持ちに気づいてあげられていただろうか・・」という気持ちが生まれていて、やり切ったと思っていたウェディングプランナーの仕事の中でも、やり残したことがあるのではないか?というモヤモヤを感じていました。

 

 

そうして、色々なご縁もあり、「フリーランス」として生きてみようという決断をしました。肩書きを「ウェディングアドバイザー」として、ウェディングプランナーでは埋められない花嫁の不安や悩みを、寄り添いながら解決していくような存在になろうと動き出しました。

 

 

フリーランスなってすぐの私。なんだかうぃうぃしい⁈笑

 

何のために、誰のために働いてる?

たまに「Ayaさんは何のために働くの?」「旦那さんの稼ぎもあるし、そんなに頑張ることもなさそうだけど・・」と言われることがあります。でも、最大の動機はさっきの花嫁時代のモヤモヤした感情なのだと思います。結婚式が大好きで、結婚式を挙げてほしいという気持ちと、挙げたいと決めた花嫁の味方でいれること、頼ってもらえることが私のとっての存在意義なんだと思う。また、花嫁が最高の笑顔で当日を迎えられること、”いい結婚式” が世の中に生まれていくことが私にとっての一番の幸せかな。

そして、それが自分にとっての生きがいだなと思える瞬間だったりするから、結果的に自分のためにウェディング人として働くのだと思います。

 

allie wedding

ちょっと話は変わりますが、娘が今は幼稚園の年少さん、これまでは生まれて10ヶ月から保育園に通っています。今住んでいるところの周りに、たくさんママ友ができて、交流も増えました。近所のママ友も、私の学生時代からの友人も、30代で子供がいて、働いている方がほとんど。(主婦しているという方は、ほぼ身近にはいないかも)たまたま私はSNSなどを発信することも仕事の一環なため、多分仕事をすごいしていると思われがちで「大変そうだよね」とかって言われることも多いのですが、その反面「好きなことを仕事にできていて羨ましい」と言われることも多いです。やっぱり時短勤務で独身時代よりも働く幅が狭く、給料も下がっている、とか、いやいや仕事をしているわけではないけど「やりたい仕事」というのではない、という声を本当によく聞きます。かといって、転職活動というのもハードルが高かったり、独身時代の転職活動と違って好転的にいくというのが稀なケースなのかもしれません。

私も資格があるわけではなく、長年の経験を武器に仕事をできているだけなので、何も保証はないのですが、でも好きなことを仕事にできているって、幸せなことなのだなと感じます。

allie wedding

ウェディングの仕事は、お客様になるべくペースや時間を合わせてあげたいとこれは私のポリシーでもあって、子供を理由に何かを断ったりお客様に気にさせてしまうのは嫌なんですよね。だから、娘に負担をかけていることもあると思うし、ママ業は多分初心者レベル(笑)。まだ娘が小さい時は、目の前でこんなにケータイで仕事してて、悪影響というか娘に申し訳ないなぁ、なんて葛藤もありました。家でも仕事は残っているし、夜遅くまで花嫁さんと打ち合わせやLINEはするし、時間と気持ちの切り替えがしづらい仕事ではあります。それでも、娘は立派に?成長しているし、何とかなっています。

 

10年前では、まだウェディングの仕事を、しかも起業までして続けているなんて、思ってもみなかったのですが、今はウェディングなしでは私の人生は語れないし、誇りに思える。本当にありがたい環境だなぁって思います。関わってくださる新郎新婦様たちに私は生かしてもらっているし、親や主人の助けもあって、日々好きなことを仕事にできているということに本当に感謝しかないです。

昨年結婚式を担当した大好きなお二人がいます。

Instagramを検索している中で私を見つけてくれて、問い合わせをくれて、私をプランナーとして選んでくれました。毎回打ち合わせはビールを片手に、というぐらい楽しく進めて、当日も最高の1日を迎えられたお二人。結婚式の後の打ち上げで、なんで私を選んでくれたんですか?とふと聞いた時に、新婦様が「Ayaさんの生き方が自分も将来なりたい像だったから」と言ってくれて、とっても嬉しかったんです。結婚して、旦那さんと築く関係性、そして将来子供ができて、家族を大事にしながら自分の人生も楽しむ。多くの方が、そんな未来を見ながら結婚をすると思うのですが、その一指標に感じてもらえたなんて。私がそんな”いい暮らし”をしているわけでは全くないのですが、「ただ素敵な結婚式を作っている人」に依頼したのではなく、「人生の大事な節目をこの人と作ってみたい」と私の人生を見て選んでくれたことに、本当に嬉しくて、忘れられない出来事でした。



大好きなファミリーウェディング

昨年、今年と、ファミリーウェディングを担当する機会が増えました。ファミリーウェディングとは、お二人のお子様と共に迎える結婚式。多分、そこにはコロナも大きく関係していると思います。結婚式を予定していたけど、コロナで延期になってしまい、その間にお子様ができて、家族3人での結婚式開催、というようなケースですよね。

私ファミリーウェディングが大好きで。特に、自分が出産してからより好きになりました。だから、これからはファミリーウェディングをたくさん担当したいぐらい(笑)!


お子様がただただ可愛いから好きっていうだけではなくて。自分が出産を経験することで、親になることによって、自分の親への感謝の気持ちが何倍も生まれると思うので。だから好きです。

 

私自身の話になりますが、私は娘を出産した時に、里帰りをしました。生まれてから産院を退院して、実家に1.5ヶ月滞在していました。出産してからは外出できないということもあり、実家にこんなに長い時間のんびり過ごすっていつぶりだろう・・というぐらい、赤ちゃんと向き合いながら母親と話す時間がたっぷりありました。その時間の中で、自分が生まれた時のこと、私の弟が生まれた時のこと、子育て中の苦労、その時の母の心情、など、たくさんの話をしてくれました。改めて、そんな話をする時間って今までなかったから、私にとってはその1.5ヶ月の里帰り期間は大事な時間で、あたたかい気持ちで母親生活のスタートを切れた感覚でした。

と同時に、結婚式の中では親への手紙を読んだのですが、それ以上に母になった今は感謝したい伝えたい想いがもっともっとたくさんあるなって本当に思うのです。

 

私が担当してきたファミリーウェディングでは、新婦様の書く親御様への手紙には”母になったからこその感謝・想い”がちゃんと綴られていて、同じ母という立場というだけで私も毎回感動してしまいます。どの親も初めての出産・育児で、苦労していない人なんていない。たくさんの愛情をかけて育ててくれたことを、親になるとより実感できるのかなと私は思うからです。

 

小さいお子様がいるファミリーウェディングって、大変さもあるんだけど(当日はカオスだったりすることもたまにはあります笑)、それ以上に本当の家族の絆を深められる瞬間だと思えるので、私は大好きです。もしお子さんができて、結婚式まだ挙げられてないなぁ〜とか、やりたい気持ちはあるけど、、という方がこれを読んでいたら、どんなに小さい形でもいいので、家族の会をぜひやりましょう!!

 

ウェディングプランナーという仕事を通して、人の人生に触れる

ここまで書いてきて、たくさんの新郎新婦様の顔を思い浮かべながら綴ってきました。

 

結婚式って、外側から大枠だけ見たら流れも一緒で、似たような衣装を着て、オリジナルな演出もないと”普通”の結婚式、みたいに捉えられてしまったりするけど、私たちが今担当させていただく結婚式のお二人には、これまでの人生を聞くし、家族のことを聞く。

もちろん新郎も新婦もそれぞれの人生を歩んできていて、その中には共通点があったりすることもあるけど、当たり前に全然違う。その2人が付き合って結婚することで生まれる2人にとっての「価値観」に触れられた時は面白い。そして、結婚式という機会を通して、伝えたいことや人も違う。

だから、そんな結婚式が”普通”と感じることはないんだよね。その2人だから出てくる言葉、生まれる空気、あふれる感情。そのドキュメンタリーを毎回見ることができるのは、ウェディングプランナーならではなのかな。

 

そして、一人一人の異なる人生と価値観に触れることができているからこそ、今の私がいるのだと思う。私の主観的な意見だけを押し付けるのではなく、素敵なご家族や親御様のお話しを聞いて、自分の子育てに生かそうなんて思ったりする時もある。そんなお手本にしたいと思えるようなご家族に出会えていることにも、本当に感謝です。

 

これから私はもう1人出産予定で、また2人の子育てと仕事とのバランスは、もはや未知の領域。どうなっちゃうんだろう、という気持ち半分、なんとかなるよね、という気持ちも半分。でもこれだけは言えるのは、ママになっての「ウェディングプランナー」という仕事はとっても面白い!今まで見えてなかったものがたくさん見えて、私まだ成長できるんだって思えたりする。

女性はライフステージが変わっていく中で、仕事とのバランスとか誰もが考えると思うのだけど、今一緒にallieを支えてくれているプランナーのかえちゃんにも言っているけど、「ウェディングが好きなら、ママになっても働いていられる環境を作っていこう!」気持ちだけはそのぐらい強く持って。

ウェディングに関わる皆さん、これからも頑張りましょう!(締め方がわからなくなっちゃった・・笑)

 

ファミリーウェディング